October 2026
9月の東京は、35日間雨が降り続きました。
ひと月のあいだ、一度も空が晴れなかったことになります。気分は重く、身体もだんだんと重たくなって、その重さが積み重なっていくのを、身に染みるように感じていました。
私は暑い夏が本当に苦手です。数年前は心まで乱されて、まともに生活するのがやっとでした。
昨年くらいからバランスの取り方がわかってきて、今年は特別なことをするわけでもなく、やることをやるというスタンスで過ごせました。暑さでうだるように何もしたくなくて、インスピレーションを受け取る力も弱めだった夏。それが9月に入って、しっかりと刺激が入り、いろいろなことが動き出しました。
いつ植えたのかもわからない種が、土の中で長いこと眠り、やっとわずかな新芽を出した。そんな感覚です。
京都で気づいたこと
9月は様々な事情が重なって、自分を満たすために、京都へクラスとワークショップをしに行くことを決めました。
スタジオができたとはいえ、ホームを離れてクラスをするのは、想像以上にチャレンジでした。
決めたときは割と軽い気持ちだったのに、日付が近づくにつれて、これは一つの挑戦だと感じるようになったのです。
来てくださる人が多ければ良くて、少なければ良くない。
そんなふうに自分をジャッジしている思考に、ふと気がつきました。もちろん、たくさんの方がクラスに来てくださるのは嬉しくてありがたいことです。でも、京都にいても、どこにいても、目の前に誰が何人いても、私は私です。
私には私が伝えたいヨガがある。
それを丁寧に、まっすぐ伝えていけばいい、ともう一度リマインドしてもらった経験でした。
新しい出会いはいつも嬉しいものですし、あたたかく迎えてくださった生徒の皆さまにも、感謝の気持ちで胸がいっぱいになりました。
この挑戦を選んだ私に、私がいちばん感謝したいくらい、今は満たされています。
帰りに大阪へ寄り、お世話になっている先生のトークイベントに参加したことも、これらの気づきを心に染み込ませてくれる、とても良い時間になりました。
手放して、軽くなる
どんなことにエネルギーを注ぎ、どんな在り方を選び、どう生きるのか。
それはどんな考えを持つかから始まり、その考えが、私の歩む人生を引き寄せてくるのだと思います。
改めてそれらを見つめ直してみたら、「今は違うな」と思うことのいくつかを、わりとスムーズに手放す決断ができました。
手放すとき、どうしようかと何度も思い返してしまうのは、それを大切にしてきたからこそ。
決断はときに苦しいけれど、さらに良いステップにつなげていくために必要なことなのだと思います。
そんな9月に、一人でふらっと銀閣寺を訪れました。
以前にも行ったことがあるはずなのに、どんな場所だったのか、まったくと言っていいほどイメージが浮かばなかったからです。
歩いてみると、そこにあったのは、静かでシンプルな、もはや地味とも言える佇まいでした。
そこに、自然がそっと色を添えている。飾らないその空間が、私の心を動かして、シンプルであることの美しさを思い出させてくれました。
自分を俯瞰して見つめることは、外側の状況次第になっているとできません。
銀閣寺で過ごしたあの時間を含めて9月のすべての時間が、私と私の環境をより際立たせてくれて、今必要なことへ、自分の内側が調和した状態へと導いてくれました。
割と握りしめて、大切にしすぎてしまう私にとって、これは大きな変化でした。
心がすごく軽くて、幸せだなという気持ちが満ちています。言葉にすると軽く聞こえるけれど、本当にそう感じています。
雨のあいだ、土の中でじっと待っていた時間も、きっと無駄ではなかったのだと今は思えます。
10月は、私にとって大切な月。
自分のケアと、新しくはじまることへの準備を、丁寧に行っていけますように。
10月のお知らせ
2026年10月4日(日)11:00-12:15
Flower HATHA
アーサナ練習クラス
参加費:4,000円
会場:Yoga Spice (神保町)
第3部5番《寿くらべ》に出演しています。2026年10月12日(月祝) 15:00-16:15
Living Philosophy
ヨガ哲学オンライン講座
参加費:3,500円